- プレスリリース
日本語教育需要の高まりを受けて日本語教育機関認定法が成立。日本全体の在留外国人は過去最多。 世界各国から3,000人以上の留学生が通う法務省告示日本語教育機関適正校 京進の日本語学校KLA(※)が 全国合同スピーチ大会を9月6日に京都で開催
※告示機関名:京進ランゲージアカデミー、OLJランゲージアカデミー、ダイナミックビジネスカレッジ
3,000人以上の外国人留学生が通う日本語学校「京進の日本語学校KLA」は、2023年9月6日(水)に京都テルサ(京都府民総合交流プラザ・京都市南区)において「KLA全国合同スピーチ大会」を開催します。日本各地のKLA10校舎で学ぶ約3,100名の外国人留学生の中から、各校代表に選ばれた18名が、京都で行われる全国大会で日本語のスピーチを披露します。
将来的な就業人口の減少、深刻な人手不足に備え、労働力の担い手としての外国人材との共生が大きな社会課題となっています。出入国在留管理庁によりますと、令和4年末の在留外国人数は307万5,213人(前年末比31万4,578人、11.4%増加)で過去最高を更新し、初めて300万人を超えました。(※1)政府は、特定技能などの在留資格を拡大するとともに、留学生に関しては、2033年までに外国人留学生を40万人受け入れる計画を打ち出しています。
質量ともに日本語教育の重要性が増す中、日本語教育機関認定法が国会で5月に成立。日本語教師の国家資格化(※2)や日本語教育機関の認定制度(※3)が決定していることから、今後、日本語教育の社会的な役割が増し、日本語教育市場活性化の動きはさらに高まると推察されます。
※1:出入国在留管理庁ホームページ 報道発表資料
https://www.moj.go.jp/isa/publications/press/13_00033.html
※2:文化庁ホームページ 資料 「日本語教育の適正かつ確実な実施を図るための 日本語教育機関の認定等に関する法律案(仮称)の 検討状況について」(令和5年2月10日 第117回日本語教育小委員会) https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/nihongo/nihongo_117/pdf/93833701_06.pdf
※3:文部科学省ホームページ 「日本語教育機関の認定制度の創設等」
https://www.mext.go.jp/a_menu/hyouka/kekka/1421037_00012.htm
「日本語教育の適正かつ確実な実施を図るための 日本語教育機関の認定等に関する法律案の概要」
https://www.mext.go.jp/content/230217-mxt_hourei-000027694_1.pdf
京進の日本語学校KLAは、法務省告示日本語教育機関(※)の適正校として日本各地に10校舎を展開。(※告示機関名:京進ランゲージアカデミー、OLJランゲージアカデミー、ダイナミックビジネスカレッジ)日本語の教育だけでなく、大学・大学院への進路指導や就職支援、日本文化理解のための課外活動なども積極的に行うことで、日本と世界の架け橋となる人材の育成に力を入れています。
京進グループは、「ステキな大人が増える未来をつくる」ビジョンのもと、国際社会で活躍できる人材を育成すると共に、外国人との共生という社会課題に対しても貢献し、より良い社会の発展につなげていくことを目指しています。KLA全国合同スピーチ大会は、こうしたKLAの取り組みを象徴する大会であり、日本人と外国人との共生の未来の構築につながるイベントとして今後も続けてまいります。
<大会概要>
■大会名称:第7回KLA全国合同スピーチ大会
■日時:2023年9月6日(水)12:15~16:00(11:30開場)
■場所:京都テルサ(京都市南区)
■参加校:京進ランゲージアカデミー10校(OLJ校、新宿校、DBC校、上野校、名古屋北校、京都中央校、びわこ校、大阪校、神戸校、福岡校)
■発表者:10校から選出された18名の代表者
■審査項目:内容・校正の表現の適切さ、テーマの明確さ、オリジナリティ、独自の視点、スピーチの聞きやすさ、アピール度、感銘度
◆日本国内の外国人留学生数はコロナ禍で減少も、今後はV字回復へ◆
政府は、「留学生30万人計画」を2008 年に策定し、各種施策を推進してきました。(独)日本学生支援機構の調査によると、外国人留学生の受入数は、2019 年に31万人を超えたものの、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、2022年には約23万人まで減少しています。(※4)今年4月27日、第6回教育未来創造会議において、岸田総理は政府として2033年までに、外国人留学生の受入数40万人の実現を目指し、有望な外国人留学生の受入れを進めるための環境整備に取り組むと述べました。(※5)
今後は、留学生40万人の受け入れを目指し、大学・大学院、日本語学校が活発な留学生受け入れ活動を実施することが予想されています。
※4:(独)日本学生支援機構ホームページ 2022(令和4)年度外国人留学生在籍状況調査
https://www.studyinjapan.go.jp/ja/statistics/zaiseki/data/2022.html
※5:内閣官房 第6回教育未来創造会議配布資料
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kyouikumirai/dai6/gijisidai.html
◆KLA全国合同スピーチ大会とは◆
京進の日本語学校KLAが、「つながれ、にほんごの和」をテーマに2016年から開催している、国内では有数の規模の日本語スピーチ大会です。全国10校の京進グループの日本語学校KLAに通う外国人留学生約3,100人の中から選ばれた各校の代表が全国大会でスピーチを披露します。
例年、6月~7月に各校での選考を実施、9月上旬に本大会が実施されます。2023年は9月6日、京都にて第7回全国合同スピーチ大会を実施します。
当日は、関西(京都、滋賀、大阪、兵庫)の4校舎に通う留学生約650名が会場で直接応援し、全国のKLAへはインターネット中継で配信を行います。
◆日本語のスピーチ大会の狙い◆
「日本語で自分の考えを他者に伝える機会を作り、国や年齢を超えて、お互いの夢を語ることや刺激しあう楽しさを知ってほしい」、そんな思いから大会はスタートしました。各校の代表がスピーチをするだけの場ではなく、発表者を応援したり、同じ目標に向かって他の地域で学ぶ学生たちと交流をしたり、準備に関わる中で日本語を使う力と共に、他者との協力を通じて人としても成長できるイベントとなることを狙っています。
〔写真はいずれも2022年第6回大会〕
◆京進の日本語学校KLAとは◆
京進グループは、国際社会で活躍できる人材育成を教育理念の一つに掲げています。京進の日本語学校KLAに留学するのは多くが18~25歳で、大学・大学院・専門学校などの高等教育機関への進学を目的としています(※6)が、最近は就職のために必要な日本語を学ぶ学生も増えています。KLAは、東京、千葉、名古屋、大阪、京都、滋賀、福岡など日本国内に10校舎、海外(ミャンマー)に1校舎の日本語学校を運営し、在籍する留学生が3,000名を超える日本最大規模の日本語学校です。学生の国籍としては、依然として中国籍の学生が半数超と圧倒的に多いですが、スリランカ、ネパール、ミャンマー、バングラデシュなど南アジアからの留学生も増えています。
※6:京進の日本語学校KLAの卒業生の進学先(2020~2023年度)
東京大学・京都大学・大阪大学・横浜国立大学・千葉大学・早稲田大学・慶応大学・上智大学・東京理科大学・同志社大学・立命館大学など他多数
京進の日本語学校KLAホームページ https://www.kla.ac/jp/educational-record/
◆ミャンマーの日本語学校も生徒数は過去最高◆
アジアの中でも、現在、日本語教育熱が高まっているのが、京進グループでも日本語学校を運営しているミャンマーです。軍事政権下で社会情勢が不安なため、国外に出て安定して生計を立てられる道を探している若者が増えています。京進の日本語学校KLAヤンゴン校は、2015年の開校以来、この春に初めて学生数が400名を突破。売り上げ規模も8年前に比べて約10倍に拡大しています。日本国内のKLA各校でもミャンマーからの留学生は増加傾向にあります。
◆スピーチ大会のもうひとつの名物「学生司会」「パフォーマンス」◆
大会で恒例となっているのは、留学生による司会進行やコンテスト形式で決定する学生制作の大会ポスター、結果発表までの間の名物イベントとなっている「パフォーマンス大会」です。各校の代表を応援するため、それぞれの学校の学生たちが、歌やダンス、得意技などを披露します。母国の伝統的な衣装や踊りなど、国際色豊かなパフォーマンスは大会を大いに盛り上げてくれています。
◆2022年 第6回大会参加者の感想◆
昨年の第6回大会では、留学生の夢や体験に基づく思いから、推し活、LGBT問題にまで至る幅広い内容で、審査も難航した良いスピーチが続きました。過去の大会に参加し、入賞した留学生のスピーチ内容や出場の感想をご紹介します。
金賞 『ちっぽけな幸せ』
リュウ・カホウさん(中国)
難病を抱えながらボランティア活動をする人と出会った時、社会に必要とされることが幸せに生きるということなのではないかと気づき、それをスピーチで話しました。この経験を通じて、自分の幸せのためにも、将来医者になって人を助けたいと考えました。
銀賞 『人に忘れられないように』
ムハッマド・グギ・アモウレスナさん(インドネシア)
祖母との想い出から、大切にしている人のことを思うこと、思い続けることの大切さについて考え、話しました。
銅賞 『日本人との距離感』
オマン・カール・オスカーさん(スウェーデン)
来日して驚いたことなどの経験から、自分と違いを持つ人を認め合うことの大切さや、英語を教えている子どもたちに伝えたい思いがあることを話しました。世界には肌や髪の色など、見た目が違う人たちが暮らしているが、みんな違って良いのだと子どもたちには話していきたいと思います。
◆2023年 第7回大会実行委員(留学生)のコメント◆
マトウィエチェック カラン ニコラスさん(29歳・オーストラリア出身)
KLAのスピーチ大会はとても面白くて楽しい取り組みだと思う。実行委員の経験は初めてで、学期が始まってすぐに準備をしなければならず、時間が足りないと思ったが、クラスメイトの後押しもあり、楽しくできた。参加する学生みんなが楽しいと思える大会にしたい。また、京都大会での経験から、発表者がリラックスし、自分のスピーチに集中できる環境を整備し、個性的で自由な大会にしたい。
[2023年8月21日]