2020.08.03

  • プレスリリース

未来の介護現場のリーダーたちへ 講義の満足度の95.2%! 「国際介護オンラインセミナー」 開催報告

株式会社京進は、6月7日・14日(日)の2日間、中国の提携教育機関に通う学生を対象に、日本の介護を世界に広める活動を実践している国際介護士 上地智枝(うえちともえ)先生によるオンライン特別講義『国際KAIGOセミナー~関わるすべての人が幸せになる介護を~』を開催しました。

中国で介護・看護を学ぶ学生を対象に行った今回の講義は、コロナ禍による世界的な移動制限もありオンラインを利用しての開催となりましたが、受講者数は60人にのぼり、日本の介護職に対しての関心の高さがうかがえました。講義では介護士の実際の仕事内容はもちろん、その土台となる介護に関する職業倫理や理念などを丁寧に説明、学生たちは熱心に耳を傾けていました。

 

講義後に学生に行ったアンケートでは「介護の仕事に対するイメージが変わった」という声が多くあがり、介護施設利用者の視点や心情も重要視する日本式介護への、新鮮な驚きと関心が読み取れました。講義への満足度については「大変満足」「満足」の両回答で95.2%に達し、介護士という仕事への意識変化にも良い機会となったことがうかがえました。

介護職がまだ「生活や食事の補助」というイメージで捉えられている中国の現状の中で学ぶ学生たちを、京進では「中国での将来の介護現場のリーダーや育成者」と位置づけており、こうした講義を通じて介護士の実務だけでなく、利用者本位とする自立支援や利用者に対しての尊厳など、介護人材としての心のあり方についても知ってもらい、将来、高い職業意識を持って、意欲的に仕事に取り組める介護士の育成に繋げていく狙いがあります。

中国では日本と同様、高齢化や核家族化の進行による高齢者の施設利用の増加などの背景から、介護人材の確保が急務となり、2022年末までに200万人の介護人材の育成を目標に掲げています。京進の国際介護人材育成に向けての取り組みが、日本で介護を学び経験するきっかけとなり、両国の未来の介護をリードしていける介護人材の誕生に貢献できるよう、これからもその教育と支援を続けてまいります。

【講義概要】
■日時:2020年6月7日・14日(日)の2日間、10:00~13:00
■講師:国際介護士 上地 智枝
■講座内容:

6月7日
「介護の仕事・介護職の職業倫理」「理念(虐待、身体拘束しないケア)」「プライバシーの保護」「尊厳・ノーマライゼイションとは」
6月14日
「自立支援」「認知症とは」「介護を必要とする人への理解とまとめ」

■対象:中国湖南省 長沙明照日本語専修学校の提携大学に通う、看護・介護専門を学ぶ学生(日本の大学1年生、2年生に相当)
■参加者数:60人

<受講者の声>
・介護職は非常に高尚な職業だと感じた
・介護職の必要性とニーズを理解した。介護は単なる身体のケアだけでなく、利用者に愛情や優しい気持ちを注ぐ必要があり、高齢化によって介護人材がたくさん必要になる。就職口も増えそう
・介護職についての理解がさらに深まった。利用者の心の健康にも注目すべき
・介護職は単に身体のケアだけでなく、利用者の心のケアや尊厳、利用者の選択などを守ることも極めて大切

<京進の教育実習生来日前教育>  https://www.kyoshin.co.jp/group/service/human/

「日本語学校」「介護事業」「学習塾」運営での経験・ノウハウ ⇨ 高い意識を持った介護人材の育成

①現場で役立つ実践的日本語コミュニケーション教育
来日に必要な日本語レベルの合格だけでなく、職場や利用者とのコミュニケーションを想定した実践的な日本語教育の実施
②実習の土台、介護スピリッツの醸成と理念教育
人間の尊厳を原則とした介護に対する倫理観や考え方の指導。介護という仕事のやりがいや理念を身に付け、来日後の実習現場での円滑な就労につなげる
③夢・実現のための実習プログラム
京進のオリジナルメソッド「リーチング」を導入した教育で、自分の将来の夢や目標を顕在化・視覚化し、その実現のために、目的意識をしっかり持って仕事に臨める人材を育成する

 

京進の国際人材交流事業についてはこちらでご覧いただけます。
https://www.kyoshin.co.jp/human/