~君子九思(くんしきゅうし)~
2020年がスタートいたしました。本年もどうぞよろしくお願いします。
例年大晦日は、弊社オリジナルの「リーチング手帳」にクレドを書くことから始まり、夢リスト・未来カレンダー・目標設定用紙・ルーティンチェック表を記入しています。新しい年がどんな年なるか、どんな年にするかをイメージしていく作業は楽しい時間で、書き終わる頃には23時を過ぎていました。
迎えた元日、いただいた年賀状の1枚に、論語の中の孔子の教え「君子の九思(きゅうし)」が書かれているものがあり、大変心に響きました。
孔子曰、君子有九思 孔子曰く、君子に九思あり
(とは:理想とする人物が心がける九つのこと)
・視思明 視(み)るは明(めい)を思い 視覚においては聡明であること
・聴思聰 聴(き)くは聰(そう)を思い 聴覚においては鋭敏であること
・色思温 色は温(おん)を思い 表情においては温か味があること
・貌思恭 貌(ぼう)は恭(きょう)を思い 態度においては誠実であること
・言思忠 言は忠(ちゅう)を思い 発言においては忠実であること
・事思敬 事は敬(けい)を思い 行動においては慎重であること
・疑思問 疑わしきは問(と)うを思い 疑問に接しては探究心を持つこと
・忿思難 忿(いか)りには難(なん)を思い 感情にかられて迷惑をかけぬこと
・見得思義 得るを見ては義(ぎ)を思う 利に直面しても義を忘れぬこと
もう少し意訳すると、次のようになるでしょうか
物事を見る時は明確に見ようと思い、
人の言葉をよく聞こうと思い、
自分の表情は穏やかに保とうと思い、
自分の態度は控えめにしようと思い、
発言に際しては誠実であろうと思い、
行動は慎重であろうと思い、
疑問に思うことは探究しようと思い、
腹が立ったら爆発させた後の事を思い、
利益を目の前にしたら道義に反していないかと思う。
すぐにリーチング手帳に書き加え、元日からクレドとともに毎日読むようにしています。
「九思」には、当たり前のことだけれどなかなかできていないことが書かれています。これらのことが当たり前にできるようにしておきたい、今年はこの「九思」を常に意識しながら、仕事に向き合っていきたいと思っています。
今年の干支(えと)は「庚子(かのえね)」。庚子(かのえね)は、新しいことにチャレンジするのに適した年だそうです。2020年は「笑顔と基本と対話」を念頭に、全社員一丸となってチャレンジし続けていける1年にしていきたいと思います。
代表取締役社長 福澤 一彦