2015.07.01

学問なき経験は、経験なき学問に勝る

先月のメッセージで、「動いて 考えて また動く」ということについてお話しました。これは、光村図書出版の小学4年生の国語上に掲載されている、高野進さん(※1)のエッセイのタイトルです。まずやってみる、上手くいかなったらなぜそうなったか考える、そして再び挑戦してみる。すぐに諦めるのではなくて、何回もトライする継続性が大事で、すべてのことの基本だと仰っています。

このメッセージに対して、「早速光村図書出版の『小学国語4年上』を読んでみた」という社員からのレポートが複数ありました。『百聞は一見にしかず』と言いますが、人づてに聞くのと自分の目で見る、読むのとは全く違います。高野さんの小学生向けに噛み砕いた、説得力高い文章に触れられたことで、受け止め方や今後の行動に違いが出るものと信じています。

6月に実施したキッザニア甲子園における研修についても同じことが言えます。噂に聞いていたことや勝手に思い込んでいたことと、実際に自らアクティビティで体験したことの違いを実感できたと思います。「学びや気づきが得られた」という社員の声も非常に多く聞きました。今後の行動に活きる貴重な経験となったようです。
これからは、見聞きしたものは実際に自ら動いて体験する習慣を身につけてほしいと思います。

『学問なき経験は、経験なき学問に勝る』

これは2011年3月1日の職員会議で講演していただいた大畑誠也さん(※2)の言葉です。 さらに、『学びの伴う経験はさらに勝る』と、私は思っています。

代表取締役社長 白川 寛治


 

※1:高野進さん
陸上400m走にてロサンゼルス・ソウル・バルセロナと三回のオリンピックに出場。‘92バルセロナオリンピックでは60年ぶりに陸上短距離で決勝進出という偉業を成し遂げた。現在は大学教員と日本陸連強化委員長として活躍中。

※2:大畑誠也さん
熊本県において、数多くの高等学校の学校長を歴任し、21世紀に求められる能力を「悪戦苦闘能力」とし、その定着を目指す人間教育を核とした「日本一の学校づくり」を進める。2008年4月、九州ルーテル学院大学客員教授に就任。