相互理解・感謝と敬意
先月、社員宛のメッセージで、「お互いに敬意と感謝を!」という内容を話したところ、様々なレポートが寄せられました。それらのレポートを読み、「フォークの神様」と言われた岡林信康さんが作って歌った「山谷ブルース」の歌詞を思い浮かべました。日雇い労働者を歌ったものですが、4番の歌詞にこう綴られています。
人は山谷を悪く言う、だけどおれ達いなくなりゃ
ビルも、ビルも道路も出来ゃしねえ、誰も分かっちゃくれねえか
高度経済成長期の高速道路やビル群は、日雇い労働者により完成したものが多いのですが、それが当たり前に捉えられ、評価はしてもらえないことを嘆いています。
これを当社に当てはめて考えますと、顧客対応の最前線で働くライン現場の社員と、本部スタッフとでは、働く環境や立場が全く異なります。もしも、互いに、「仕事をやって当たり前、それがあなた方の仕事だから」というような考えで、感謝の言葉を伝え合うことがなければ、同じ会社で働く社員同士の連帯感は生まれません。互いに理解し合い、支え合っているという気持ちが大切です。
一方で、生徒や園児、保護者の皆様に対しては、期待以上の価値を生み出すことができなければ、評価してもらえないのが当然です。ライン現場の第1の使命は、当社を選んでもらったお客様の事前期待に応え、生徒たちを育てて送り出すことです。期待を超える結果を出すように懸命に努めなければなりません。本部スタッフは、ライン現場がそのことに専念できる環境を創出しなければなりません。現場社員の働きやすさを第一に考え、後方支援に最善を尽くすことです。常に、現場を最適・最善にするという思いがあってこその創意工夫であり、絶えざる革新でなければなりません。
顧客の接点である現場社員と、そこを支援する本部スタッフが互いに理解し合い、感謝と敬意を忘れず、常に思いを同じにしてより良き方向に向かうことで、お客様の期待以上の価値提供ができるよう、努めてまいります。
代表取締役社長 白川 寛治