リーダーに求められるもの
組織は、その組織を率いるリーダー次第であります。
人を育てるために大切なことは、「自らやって見せること」「話し合い、相手の話に耳を傾けること」「任せて見守ること」「感謝すること」です。これまでにも繰り返し述べてきたことではありますが、先日、山本五十六(※)の3部作に触れる機会があり、「まさにその通りだ」と思いましたので、紹介させていただきます。
「やってみせ 言って聞かせて させてみて 褒めてやらねば 人は動かじ」
自らやって、それを見せて、それについて話して聞かせて、させて、それを見て、褒めてやらなければ人は動かない、ということを説いている句です。
「話し合い 耳を傾け 承認し 任せてやらねば 人は育たず」
対話をし、相手の話にじっくりと耳を傾けることが重要である、ということです。そして承認して任せる、手順の大切さを説いています。
「やっている 姿を感謝で見守って 信頼せねば 人は実らず」
この句では“感謝”がキーワードでしょう。やっている姿を感謝の気持ちで見守ることです。そして次の重要句が「信頼」であると思います。
リーダーとして必要なことの全てを含んでいる3句かと思います。
人材育成には、共感、共有が必要です。同じ光景を見せて、感じさせて、繰り返し伝えなければ相手には、伝わりません。その先に、人は石垣、という強固な組織がうまれます。
そして、何よりも大切なことは、
『いつもご苦労様、仕事を手伝ってくれてありがとう!』
と心で言ってから、話すことです。
感謝の気持ちを伝え合い、共感・共有という強固な絆で結ばれる組織として、当社に関わりのある全ての皆様に、温かい気持ちを届けてまいります。
代表取締役社長 白川 寛治
※山本 五十六(やまもと いそろく):1884年(明治17年) -1943年(昭和18年) 日本の海軍軍人