組織価値観のさらなる浸透と京進らしさ
先日、京セラ名誉会長の稲盛さんの訃報を聞きました。私も30代のころから、稲森さんの経営塾である盛和塾で学ばせていただいておりましたので、非常に寂しい気持ちになりました。盛和塾は2019年で解散していますが、当時学んだ会社に対する情熱やフィロソフィーの大切さは、京進の経営理念にも反映されています。「組織価値観」は当社のDNAでもあり、さらなる浸透を図っていきたいと考えています。
盛和塾で稲盛さんは「社員のみなさんというのは苦楽を共にする家族のような存在で、社員同士のつながりを大切にしてきた」と常々おっしゃっていました。当社においても、共に働く従業員を一番に大切に思っており、同時に従業員同士もお互いのことを思い、成長を支えあいながら働くことを大切にしてきたと思います。この数年はコロナの影響で、従業員同士の直接の交流機会が減ってしまいました。今後は、それぞれの現場で安全対策に工夫をこらしながら交流を再開し、絆がさらに深まるような取り組みにつなげていければと考えています。
アメーバ経営についても、京セラから学ばせていただきました。当社にも導入して20年近くなりますがまだまだ発展途上であり、「京進らしい」サービス事業の中でより一層のアメーバ経営を確立していきたいと考えています。そのためには、ひとりひとりが仕事においてどのように工夫すれば効率が上がるのかを常に意識することが必要で、全従業員一丸となって取り組んでいかなくてはなりません。
9月2日に京進の日本語学校「京進ランゲージアカデミー(KLA)」に通う外国人留学生が、日本語でそれぞれの思いを伝える全国大会、「全国合同スピーチ大会」が開催され、出席してきました。コロナの影響で2年間会場実施ができず、3年ぶりの会場での開催となりました。18人の留学生が各校の代表として日本語でのスピーチを披露しましたが、懸命に思いを伝えようとする姿に感動すると共に、その内容も考えさせられるものがたくさんありました。私は以前、KLA大阪校の校長をしていたことがあり毎年この全国大会に出席していましたが、留学生が国の衣装で踊ったり歌ったりするスピーチの合間に行われるパフォーマンスの時間が大好きで、それぞれの国特有の踊りや衣装を通じて触れる異文化から、新たな発見や学びが生まれます。私にとっては、日本の良さや日本らしさについても考えるきっかけとなっています。
当社は、「ステキな大人が増える未来をつくる」というグループビジョンのもとで、人の一生に寄り添いながら、京進の「良さ」や「らしさ」を大切にしながら学びを通じて社会に貢献していけるよう、進んでまいりたいと思います。
代表取締役社長 立木 康之